こんにちは、むったです。
高校を卒業して12年間務めた職場を30歳で辞めて早数年。
夢を追いかけるべく『自分の本当にやりたい事をやりたい!』…と鼻息荒く会社を退職した私ですが…
いやー!マジで辞めてよかったです!
あの時の自分の決断に、全然後悔なんてしてないもんね♪
…なんて言ってきたここ数年でしたが…
ぶっちゃけ、いろいろ思う事はありますよね。
今回は、仕事を辞めて数年目だからこそ感じる「辞めて失敗したかな?」と少しは感じる事について、お話しようと思います。
仕事を辞めて後悔してない!…その気持ちは本当なんですけど…
あ、このブログでもいろいろお話させていただいたんですけど…
私は自分がやりたかった「国際貢献の道に進む」という夢を叶えるために仕事を辞めました。
- 毎日朝早く家を出て、残業を終えて帰るのは深夜…
- 週末は疲れた体を癒すために、家で寝るだけ
- 生きるために仕事をしていたはずなのに、仕事をするためだけに生きてる気がしてきた
こうして毎日を過ごすうちに、自分が何のために生きてるのかわからなくなってきたんです。
「いい年してなんて青臭い事を」なんて思われちゃうかもですが…
疲れてくるとその青臭い「生きる意味」が無いと頑張れなくなってくるんですよね。
そうして・・・
人生このままでいいのかなぁ?
自分が本当にやりたかった事って、他にあったんじゃない?
それをやらないまま、一生を過ごして後悔しないかなぁ?
なんて。
自分自身と向き合って悩んだ結果、仕事を辞めて夢を追うという人生を選びました。
(仕事を辞めた経緯についてはこちらでお話しています。)
その後、海外留学やボランティアで経験を積む生活を過ごしてきたんですね。
自分の知らない世界に足を踏み入れ、新しい事を吸収して自分が成長する充実感とか
自分が本当にやりたい事をやって生きている!っていう満足感とか。
それは確実に、自分自身の糧になってますし『生きてて楽しい!生きるって素晴らしい!』という気持ちは、仕事をしていた頃よりはるかに実感してるんです。
気持ちとしては「後悔してない」というのは紛れもない本音です。
本音なんです・・・が。
それでも、仕事を辞めてすぐは感じなかった「年数が経つにつれて感じてくる事」というのがここ最近あるんですよね…。
仕事を辞めて後悔しないのは最初の数年。そこからが本当の勝負なんだなぁ。
みつを風に語っちゃいますけど、つくづく感じます。
『仕事を辞めた事を後悔しだすのは、退職して数年たってから』なんだなぁって。
仕事を辞めてすぐって、次の目標や夢に向かってガンガン突き進んでる時期なんですよね。
新しい事を始めてすぐって、イケイケどんどんで、怖いものなんてなにもない。
目に映るすべてが新鮮で、そんな自分にも満足するし、多少辛い事や苦しいことがあっても、勢いで乗り越えられるんです。
ただ、問題は『そこから』なんですよね。
- 夢をなかなか達成できない自分に焦りを覚える
- 夢を追う為にはお金がかかるし、やっぱり仕事もしなくちゃいけなくて時間に追われる
- 手取りが少なくて生活が苦しい…
- 年齢を重ねるごとに、親や親戚からの「そろそろ地に足つけて生活しろよ」という視線が痛い
例えば『夢を追う』というその『夢』が、ライフスタイルや生き方だったならいいんです。
『田舎でスローライフ』とか『世界中を旅する旅人になる』とかですね。
でも、それが『歌手になってデビューする』とか『司法試験を受けて弁護士を目指す』とか。
なにか達成する目標がある場合は、その成果がなかなか出ないと、焦りが少しずつ大きくなってくるんですよね。
この焦りが出だすのが「4年目あたり」かなぁと。
心の中にちょっとずつ、ちょっとずつ。
『・・・んー。』という、隠しきれないモヤモヤが生まれてきちゃいました。
でも、まだここは大丈夫なんです。
いやいやいや!
負けるつもりで戦ってたら、勝てる試合も勝てないよ!
自分を信じろ!大丈夫、I can do it!
・・・なんて。
自分を奮い立たせて頑張れたし、『仕事を辞めた事を後悔したくない』という思いが強くて、まだ焦りに負けずに頑張れる時期でした。
ただ、それが5年、6年となると、少しずつ、少しずつ。
自分自身に対して自信がなくなって来ちゃうんですね。
そうして、苦しい生活に心が負けそうになって…
- 仕事を辞めていなかったら、今頃お給料は30万くらいもらえてたのかなぁ…
- 結婚して子供も生まれてて、お父さんとお母さんにも親孝行できてたのかも…
- 親も親戚から「むったはいい歳して何してるの?」なんて言われて肩身が狭そうだし…
- 周りの友達はもう家も買って、落ち着いてるのに自分は何やってんだろ…?
心が少しずつ、ネガティブな思考に侵されてきて、こんな思いがふつふつと湧き上がってきちゃいました。
これは、仕事を退職して3~4年は感じなかった気持ちです。
なかなか思い通りにいかない現実に直面してあらためて感じた「辞めなければ良かったかも…」という素直な気持ちでした。
仕事を辞める前に考えておいた方が良いと思う2つの事
だからですね。
そんな経験を経て、思う事が2つあるんです。
それが・・・
- 仕事を辞めた後の道はとにかく険しいと覚悟しておく
- 仕事を辞めた事を後悔することが必ずあるけど、それは当たり前だと割り切る
これです、これ。
退職後の人生は自分が想像している以上に厳しいと覚悟を決める
仕事を辞める時って、気持ちはもう「新しい生活」に切り替わってるんですよね。
満員電車に揺られて、嫌な会社に行かなくていい生活。
苦手な上司や先輩に会わなくてすんだり、つらい残業からも解放される生活。
自分がやりたい事をやって、充実しているだろう自分を想像すると、心がわくわくして、なんでも出来ちゃう気がしてきます。
- 上手くいかない可能性はある
- 今以上にきつい仕事をしなくちゃいけない事もある
- 今の暮らしよりも金銭的にきつい状況になるだろう
頭ではこう考えていても「なんとかなるさ!」と思っちゃう時期だと思うんです。
でも、その「なんとかなるさ」は自分が考えている以上に「なんとかならない」んです。
そして、そんな状況に焦りを感じ、ふがいない自分に情けなさと怒りを覚える事があります。
それを感じた時、「やっぱりやめなきゃよかったかも…」と後悔するんですよね。
なので・・・
- 自分が想像している10倍はうまくいかない可能性がある
- 自分が想像している以上に今の会社の方が楽だったと思う事もある
- 自分が想像している以上に金銭的にきつい状況になる
「なんとかなるさ」ではなく、最初から「道は険しい」と覚悟を決めておいた方が、追い込まれた時に理想と現実のギャップに苦しむことが少なくなると思います。
仕事を辞めて後悔する時期が1度は来るけど、それは当たり前の事
そして「やっぱり仕事を辞めなきゃよかったかも…」と思っちゃったとき。
そんな時が来たら「どのみち後悔してたんだよ」と割り切ることが大切だと思います。
正直、仕事を続けても辞めても、いずれにせよ後悔する時が来ると思うんです。
それでも、やった後悔よりやらない後悔の方が嫌だから仕事を辞めようと決意したわけで。
でも「仕事を辞めても絶対後悔しない!」と思い込んで辞めちゃうと、いざという時に打たれ弱くなっちゃう。
そこで…
後悔するって最初からわかってたじゃん?
それでも辞めたんだよ、自分は。
それでも頑張るって、決めたんだよ、自分は。
・・・と、自分を客観的に見ることで「自分はダメなヤツだ…」なんてネガティブ思考に陥らずに済むと思います。
人生ってリセットボタンを押してやり直すことはできないんですよね。
だからこそ、いつだって「もしも…」はつきものです。
後悔したっていいんです。
だって「過去の分岐点」からやり直せないだけで、「今」からは十分やり直せるんですもん。
人は失敗して、後悔して大きくなるって言いますけど、後悔したからこそ何がダメだったのか、じゃあどうすればいいのかが見えてくるって、そう思います。
自分は仕事を辞める時「絶対に後悔はしないもん!」って思ってました。
でも、蓋を開けると自分が想像している以上にうまくいかなくなっちゃったんですね。
そうして、仕事を辞めた事を少し後悔している自分に気付いた時、どうしようもないネガティブ思考に陥ったんです。
『どのみち後悔してたんだよな』と思う事で、そこから抜け出せましたけど…
最初から「うまくいかないもんだ」「後悔するはず」と思ってたら、もう少し早く「じゃあどうするか」と前向きに物事に取り組めた気がします。
「なんとかなるさ」を思って仕事を辞めようとしている方や、「後悔しないかなぁ?」と悩んでいる方へ。
思った以上に何とかならない事はあるし、後悔することもありますよと。
それでも、後悔って悪いことじゃないんじゃないかなって、そう思って、ちょっとまとめてみました。