賃貸アパートやマンションの部屋を解約したいとき。
初めての経験だと、一体なにをどうすればいいのか、ちんぷんかんぷんですよね。
いつまでに退去の連絡をすればいいのか、どうやって解約手続きをするのか・・・
家賃の支払いや退去の費用なんかも気になります!
そこでここでは、賃貸アパートや賃貸マンションを解約する手続きのやり方について、わかりやすくご紹介します。
アパートの引っ越しが決まったらまずやる事【契約書のチェック!】
引っ越しが決まったらまずやることが、今住んでいる部屋の「賃貸契約書のチェック」です。
「やべ!契約書どこにあるかわかんないよ!」という場合や、「契約書はあるけどそんな事書いてないけど?」なんて場合は、管理会社に電話をして「部屋の退去の件で…」と話をするとなんとかなります。
電話番号は、アパートやマンションの建物に「管理会社 〇〇〇〇」と看板があったり、公共スペースの張り紙に記載があることが多いのでチェックしてくださいね!
また、大手の管理会社の場合は、自社のウェブサイトのQ&Aの中でわかりやすく書いている場合もあります。
「〇〇〇〇(管理会社名) 退去方法」なんて検索すると、ウェブサイトにたどり着けることもあるので、サイトをチェックするのもわかりやすいです。
アパートの解約はいつまでに申し出るのかを確認する
賃貸契約では「解約希望日の1か月以上前に申し出ること」のような契約が定められています。
契約書を確認すると「解約の申し入れ」なんて項目があるんですけど、そこに詳しく記載がされているんですね。
その際は、解約日の1か月前までに「〇〇(管理会社)」に来社して手続きをとるものとし、電話での手続きはできないものとする。
手続時、乙(借主)は印鑑と身分証明書を持参する。
こんな感じなのですが・・・
ここでチェックしておきたいのが「いつまでに」「どうやって解約」するかです。
自分の場合は「解約したい日の1か月以上前」までに「直接管理会社に行って」という感じでした。
家賃の支払い方法をチェックする
次に気になる「家賃」なんですけど、これも賃貸契約書の「家賃・管理費・駐車場料等の支払い」などの項目に記載があります。
そこに・・・
なお、賃貸借期間が1か月に満たない時は、その月の賃料は日割り計算によるものとする。
こんな「家賃の支払い形態」や「契約が終了する月の家賃について」の記載があります。
自分の場合は「今月の家賃は先月に前払い」していて、契約終了月の家賃は「日割り」でした。
なので、例えば「4月30日」に退去したい場合は、4月分の家賃は1か月分発生するけれど、それは3月の家賃の支払い日に「4月分」として前もって払っているので、4月にはもう家賃の支払いはない…という感じですね。
日割りのほかに、1か月分の家賃がかかる「月割り」や、15日までに解約すれば半月分でいいけれど、16日に解約すると1か月分かかる「半月割り」なども存在します。
それによって引っ越しの日にちも変えた方がお得な事もあるので、契約終了月の家賃の支払い方法については、必ずチェックしておきたいですね!
違約金がないかもチェックしておこう!
また、「短期解約の違約金」がないかもチェックしておきます。
借りた物件によっては「1年未満の解約は家賃〇か月分の違約金を払う」などという記載があるところも!
部屋の解約日によっては「後3日待てば払わずに済んだのに…!」なんて事もあるんですよね。
引っ越し日と退去日が同じじゃないとダメ…なんてことは無いので…
- 先に荷物を搬出して、新居に荷物だけを運んで引っ越しだけは済ませておく
- 前の部屋はまだまだ借りておいて、違約金が発生しない日付で解約をする
契約日と違約金の兼ね合いによっては、こんな方法の方が安く済むこともあります。
アパートの解約方法で少しでも疑問がある時は管理会社に電話しよう!
後は「ルームクリーニング」や「部屋の修繕」について、いくらかかるのかも気になる所ですよね!
この辺りも契約書に書いてあるんですけど…
あれ?自分って敷金払ってるんだっけ?
ルームクリーニング代って前もって徴収されてたかなぁ・・・?
・・・なんて忘れちゃってることもありますよね。
そんな時は、まずは「管理会社へ電話」が一番です!
自分も「管理会社にいきなり行っていい物か」「退出時の部屋のクリーニング費用はどんな感じなのか」。
その辺がわからなかったので、管理会社に電話をしてみたんです。
すると・・・
- 4月30日に解約したい場合、3月30日までに管理会社に来てもらって、書類で解約の手続きをとればOKですよー
- それを過ぎると日割りで家賃が発生しちゃうから、退去日が決まってるなら早めに手続きしに来た方がいいですよー
- 「〇〇アパートの■■■号室」ですね…あ!ルームクリーニング代は前もって支払ってもらってますから大丈夫ですね!
こんな感じで、詳しく親切にいろいろ教えてくれたんです♪
なにか少しでもわからない事があれば、管理会社に電話をして「建物の名前 部屋番号 借主の名前」で問い合わせた方が安心ですよ!
また、部屋の解約に伴って「火災保険」のお金が返金される事があります。
火災保険は契約時(更新時)に1年、ないし2年分をまとめて納付することが多いので、残りの期間によっては数千円~1万円程度の返金「解約返戻金」が発生するんですね♪
このあたりもしっかり貰っておきたいので、一度管理会社の方に「火災保険の解約返戻金の手続きはどうすれば…?」と尋ねておくと、漏れがないです。
いつまでにどうすればいいかがわかった後は…
その後、直接会社に行くか、郵送などの手段で解約通知を送るかになりますが…
郵送の場合は、相手にきちんと届いているかを電話で確認した方が安心です。
顔を見て話をしていないので、もしかすると誤解があって解約日や退去の部屋の点検の日にちに行き違いがあるかもしれません。
転勤や進学・卒業で引っ越しが多い3、4月は管理会社も忙しい時なので、間違いがないか電話を入れておくと安心ですね!
アパートの部屋の点検の日程調整と当日までにやっておく事
解約の手続きと合わせて必要なのが「部屋の点検の立ち合い」です。
退去に伴って、部屋の点検があるのですが、その日時を調整しておく必要があります。
引っ越しの多い季節には予約制の場合もあるので、早めに決めておく方が無難です。
部屋の点検の際は、荷物が全部ない状態にしておく必要があるので、引越し当日か、荷物をすべて引き払った後に行います。
部屋の点検当日までにやっておくこと
当日までに済ませておくのが、水道・電気・ガスなどの「ライフラインの解約手続」です。
解約の手続きの時に説明があると思いますが、忘れずに済ませておきましょう!
水道の中止手続
水道の解約は、引っ越しの3~4日前までに「お客様センター」へ「〇日に引っ越すので〇日までで水道を停止してほしいんですけど…」と電話をかけます。
「〇〇市 水道 中止」などと検索すると、中止の手続きについてのサイトが見つかります。
電気の中止手続
電気については、電力自由化に伴って、契約している会社が違いますので契約している電気会社に3~4日前に連絡をします。
WEBで手続きもできるところがほとんどですが、WEBだと遅くても2日前までには連絡が必要な所が多いです。
そんな場合は電話での使用停止手続になる事が多いです。
こちらもWEBサイトに「電話はこちら」などの表示があるので、それに沿って手続きを進めます。
ガスの中止手続
こちらも「都市ガス」「プロパンガス」などの契約会社に連絡をする事になりますが、ガスの中止は立ち合いが必要な事がほとんどです。
当日は引っ越し準備や掃除、管理会社との立ち合いでばたばたしますが、余裕をもって「ガスの立ち合いは早め」に済ませておくと、後が楽です。
また、プロパンガス会社の契約の場合は、最初(開栓時)に「保証金」を預けていることがあります。
これは、毎月しっかりとガス代を払っていれば、退去時に全額かえって来るお金なんですね。
ガス会社との契約の時に「保証金預り証(お客様控え)」などを貰っている場合は、それがあれば退去時(ガスの閉栓時)にお金が返ってくるので、しっかりきっちり探して保管しておきましょう!
その他の解約手続きや住所変更手続き
ライフライン以外にも・・・
- 役所での転出届
- 国民健康保険の返却
- 車やバイクの住所変更の届け出
- 郵便物の転送届の手続き
- インターネットの解約・移転手続き(機器の返納や違約金の支払いなどのチェック)
- クレジットカードの住所変更
- 生命保険などの住所変更
- 新聞やWOWOWなどの住所変更
該当するものがあれば、早めに準備をして忘れないようにご注意くださいね!
部屋の掃除をやっておこう!
荷物の搬出も終わったら、立ち合い前に、軽く部屋の掃除をしておきます。
どうせルームクリーニングが入るので、ぴっかぴかにする必要はありませんが、一通り綺麗にはしておきたいですね!
(管理会社に勤める友人いわく、綺麗にしているからと言って敷金が多く返ってくる…なんてことはないそうです。笑)
また、この時に、部屋の破損状況についてもチェックしておきます。
立ち合いの時にきちんと説明できるように「入居前から壊れていたところ」「自分が汚してしまったところ」をきちんと確認しておきます。
これによって部屋の修繕費用が変わってくるので、敷金の返却や追加営繕費用の支払いなどにも影響します。
ちょっとした擦り傷位なら修繕できる部分もあるので、掃除のときにしっかりチェックしておきたいですね!
アパートの解約の仕方!いつまでにどこに連絡すればいいの?のさいごに
アパートやマンションの部屋を解約する時って、結構なエネルギーを使うんですよね‥。
でも、まずは・・・
- 契約書をしっかり確認する(紛失した場合は、管理会社に問い合わせる)
- 少しでもわからないことがあれば、管理会社に電話をする
そうして、いつまでに解約の手続きを済ませればいいのかを、チェックするのが一番です。
正直引っ越しってめちゃくちゃ大変ですが、これから始まる楽しい新生活の事を考えて、頑張ってくださいね!