こんにちは、むったです。
夢を追う為に、12年間勤めていた会社を辞めて早数年。
仕事を辞めてすぐは、新しい生活が楽しくて仕方なく、退職を後悔することはない日々でした。
ただ、そんな暮らしが3年、4年と過ぎていくと、新たな気持ちが芽生えてきたんです…。
もし仕事を辞めなかったら、今頃どんな人生を送ってたんだろう?
お給料も30万くらいもらえてたよね?今よりもいい生活できてただろうなぁ…。
よくよく考えたら、なんであの時辞めちゃったのかな?言うほどひどい会社だったかなぁ?
なんて。
なかなか叶える事が出来ない夢への焦りと貧乏暮らしから、気持ちがどんどん落ち込んじゃって…。
「仕事やめなきゃよかったかも?」とちょっと後悔しちゃいました。
仕事を辞めた事を少し後悔してただけなのに、それがムクムク大きくなって…
最初はちょっとした後悔だったんです。
やりたい事をやるためにはお金が必要で、そのお金を稼ぐためにフリーターとしてバイト生活をしてたんですけど…
- やっぱりバイトだと生活が苦しくて貧乏暮らし
- なかなか達成できない目標への焦りと不安
- 30を過ぎていい歳をしていつまでふわふわした生活してるの?という周囲の視線
退職して5年目あたりから、ふつふつとこんな思いが湧き上がるようになりました。
一度こんな気持ちが浮かんできちゃうと、もうドツボにハマっちゃいますよね。
- 仕事辞めなかったら今頃は手取り30万円は貰えてたかなぁ…
- そしたら食費3000円生活とかしなくてよかったし、1Rの狭い部屋からも脱出できてたかも…
- もしかして結婚して、子供とか産んでて家とか買ってた時かもね?
それなのに・・・
今の自分と来たら、なにやってんだろ…。
もうこうなっちゃったらネガティブ一直線!
自信を失くして、鬱に片足ツッコむくらい気分が落ち込んで、何をやってもうまく行く気がしなくなりました。
仕事を辞めた事を後悔している気持ちを切り替える考え方
でも、あれこれ考えてたら、こんなモヤモヤした気持ちをリセットすることが出来たんです。
とりあえず、モヤモヤしているこの気持ち…。
このモヤモヤの原因は何なんだろう?って紙に書き出してみる事にしました。
すると、自分の「もやもや」の素は大きく4つだったんです。
- 仕事を辞める前よりも収入が減って生活が苦しい
- 良く考えるとそれほど嫌な会社じゃなかったかもしれない
- 安定した仕事についていた方が両親も安心だったかも…
- 友達はみんな落ち着いて幸せそうなのに、自分は何をやってるんだろうという焦りと不安がある
この4つのモヤっとの原因について、今の現状と照らし合わせて考えてみる事にしました。
仕事を辞める前よりも収入が減って生活が苦しい
うん、そうですね(笑)
これはもうどうしようもない事実です。
でも、収入が減ることは仕事を辞めると決意したときにわかってたはずだし、今さら言っても仕方ないことなんだよなぁって。
というか、そもそも「安定した収入よりも精神的な自由」を求めて退職を決断したはずだったなぁ…。
良く考えるとそれほど嫌な会社じゃなかったかもしれない
・・・。
ほんとにそうかな?
喉元過ぎれば熱さを忘れるって言いますけど、時間が経って、辛かった思い出を忘れてるだけかもしれないなぁと。
人は自分にとって都合の良い思い出しか残さないようにできてる生き物なんですよね。
確かに仕事を辞めてすぐの頃は、会社の嫌な上司や辛い思い出ばかり思い出してましたけど…
それは、仕事を辞めた自分に「お前の決断は間違ってなかったんだぞ!」って言い聞かせてた結果なのかもしれないです。
現に、今はそれほど辛くなかったって感じてる自分がいるんですよね。
でも、冷静になって「もう一度元の会社に戻って仕事ができるか?」と考えると、やっぱり無理な気がします。
安定した仕事についていた方が両親も安心してたかも…
これは、自分がうまくいかない今の現状を「両親も心配してる」という体のいい理由にかこつけてるだけかもなのです。
本当は他に理由があるのに「両親も安心させてやれないし…」と、勝手に自分で自分を追い込んでるだけなのかもなぁと。
なんというか…
ネガティブがネガティブを呼ぶ…みたいに、自分のマイナスな気持ちが、自分をよりドツボにはめてる気がします。
友達と自分を比べてへこむ
周りの友達は結婚して、ほとんどの友人が家を買って・・・と、安定した人生を送ってます。
一方自分は、夢をかなえるなんて大きな事を言っておいて、いまだに実現できてない有様なんです。
そんな周りと自分をどうしても比べちゃって、自分自身のふがいなさにへこんじゃう事も多いんですけど…
馬鹿かお前は!
へこんでる暇があったら、何かできる事があるんじゃないの?
…と、心の中のもう一人の自分が冷めた目で語り掛けてきます。
確かにYOUはまだ何にもできてないよ?
30過ぎていまだに夢とか追いかけてるのに、現実的な成果も何一つ残せちゃいない。
でもさ、仕事を辞めてからのこの数年。
YOUは夢の為に必死に努力して、仕事をしてたら経験できなかったいろんな経験ができただろ?
新しい友人や、大切な人たちとも出逢えた。
それは、仕事を辞めたからこそ巡り合えた宝物で、辞めてなかったら、あんな素晴らしい経験は一つもできなかったんだYO!
仕事を辞めても辞めなくてもきっと後悔していた
そう考えると、なんか客観的に…
あー、今超ネガティブってたわー、自分。
なんて言うか、今の自分に無い物ばっかり考えてたけど、この数年で得た物って考えた事なかったなぁ…
って思っちゃって。
仕事を辞める前よりも楽しかったことを書き出してみる事にしたんです。
- ドイツ語を覚えて日常会話ならできるようになった
- 留学先で世界中に友達が出来た
- ボランティア活動で大切な仲間に出逢った
- ネットの仕事に出逢えて、世界のどこにいても出来る仕事を覚えられた
- 日雇いバイトで毎日違う人と出会う中で、コミュニケーションがアップした
人に自慢できるような事から、どうでもいい事まで。
ちょっとした事だけど、いろいろと「変化していた部分」が沢山あったんです。
仕事を辞めてからの人生は、辞めたからこそ出逢った宝物だったと気づいた
そう考えると、仕事を辞めた事も間違いじゃなかったんだと気づきました。
上手くいかない生活からくる焦りや不安だけを感じてたけど、ちゃんと「辞めてから得たもの」もあったんだって。
失ったものだけじゃなく、得た物を考える事で、退職が無駄じゃなかったと気づいたんです。
一見何もないように見えても、きっと「仕事を辞めたからこそ」手にしたものってあるはず。
それを考えると、自分の決断は無駄じゃなかったと、気持ちを切り替える事もできると思います。
仕事を辞めた事を後悔してる…でも、辞めなくてもきっと悩んでたんですよね。
それに、『もしも仕事を辞めていなかったら』というifを考えると…
- 『自分のやりたい事をやらずにこのまま生きて行っていいのかなぁ』と悶々して…
- 自分のやってる仕事に生きがいを感じられず疑問を感じて生きている
- でもそれなりに自分に理由をつけて、頑張って仕事をしてるけど…
- それでも、結局『仕事辞めたいなぁ・・・』と悶々している
- だけど今さらこの歳で仕事を辞めるのは不安で動けない
こんな感じだろうなと。
きっと、辞めないなら辞めないで「30歳のあの時に仕事を辞めてれば…」なんて思ってた気がします。
辞めなくても、きっと後悔してたんだろうなって。
そうなんですよね。
「後悔したくないから仕事を辞めた」んです。
そして今は感じてる「仕事を辞めなきゃよかった」という気持ちは、ただ「ちょっとうまくいっていないだけ」なんです。
『うまくいけば後悔しない』
これなんだなって、気付きました。
だったら、自分がやるべきことはひとつだよね。
『上手くいくように頑張るしかない』だよね。
それでもダメだった時には潔く諦めるのもありだし…もちろん、どこまでも頑張り続けるのもいいと思う。
ただ、一つ言えるのは『諦めるには、まだ早いんじゃないか?』って事だよ。
もう一人のポジティブ自分が語り掛けてきて、なんとなく気分が明るくなってきて、これからも頑張ろうって思えてきたんです。
人生にはいろんな分岐点があるんですよね。
『仕事を辞める』という分岐点は、間違いなく人生の中で重要なターニングポイントだと思います。
でも、今の自分をもう一度見つめなおすことで、退職と言う選択肢が間違ってなかった事にも気付けるかもです。
いろいろ考えた結果、自分はやっぱり、仕事を辞めた事を後悔してないんだなって。
へこんで、後悔して、立ち直って、また頑張って。
そうやって生きていくのが人生なのかもしれないなぁと、なんとなく思います。
自分と同じように、会社を退職したことを後悔している方へ。
ケースは違うかもしれませんけど、こんな気持ちの切り替え方もありますよって。
少しでも参考になる部分があればと、まとめてみました。